燃料電池車(FCV)によるタクシーの本格運行が宮城県内で始まり、県庁で28日、報道関係者に披露された。トヨタ自動車のFCV「ミライ」計4台をタクシー仕様に改装し、仙台市内と仙台空港(名取市、岩沼市)周辺で営業する。
仙台タクシー(若林区)と稲荷タクシー(太白区)、なとり川交通(名取市)の3社が導入した。ミライの本体価格は約700万円で、3社は国や県の補助金も活用した。
なとり川交通は今月中旬に1台の運行を開始。仙台タクシーは2台、稲荷タクシーは1台を近く走らせる予定。初乗りの運賃はいずれも一般のタクシーと同額の680円。
仙台タクシーは2017~20年、県やホンダと連携してFCVタクシーの実証運行に取り組んだ。佐々木昌二社長は「乗り心地がよく、料金も普通のタクシーと変わらない。最初は認知されず苦労したが、今では県民の認識はかなり違うと思う」と手応えを語る。
県内ではFCV向けの商用水素ステーションが宮城野区、岩沼市の仙台空港近くの計2カ所にある。県庁で28日、FCVタクシーに試乗した村井嘉浩知事は「静かで重量感があり、安心して乗れる。究極のエコカーと呼ばれるFCVをできる限り普及し、水素ステーションの稼働率を上げたい」と述べた。
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