約50年前に廃線となったローカル鉄道の車両3台を再利用した大分県中津市のホテルが、鉄道ファンらの人気を集めている。1両1室の貸し切りで、ホテル側は「新型コロナウイルス下でも密が避けられる」としている。
客室に使われているのは、同市の耶馬渓鉄道で使われたディーゼル車「キハ102かわせみ」「キハ104せきれい」、同県杵築市と国東市を結んだ国東鉄道の「キハ602しおかぜ」。いずれも駅のホームを模した木造の建物内に収容している。車両は居間と寝室に区切られ、風呂と洗面所、トイレは建物側にある。昨年12月のオープン以降、県内外から宿泊や問い合わせが相次いでいる。
車両は、同じ敷地内で民宿や食堂を営む伊藤太陽さん(47)の父、吉英さん(故人)が約50年前に購入した。当初は簡易宿泊所として利用していたが、屋外に置いていたことから老朽化が進み、数年前からは倉庫などに使っていた。
吉英さんの思い入れが詰まった車両が傷んでいくことに心を痛めた伊藤さんは、改めてホテルとして使えるよう2019年12月から工事を開始。車両を収める建物の建築を進める一方、車両の改修を行った。ハンドルや計器類は残したほか、床の一部をガラスにし、車輪やレールが見られるようにしている。
伊藤さんは「家族や仲間で利用してもらい、鉄道話に花を咲かせるなどして旅を楽しんでほしい」と話している。利用料金は平日2人の1泊2食付きで、1人1万8000円(税込み)。問い合わせは汽車ポッポ食堂(0979・22・0275)へ。
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