新幹線から路面電車まで、鉄道車両の大きさはまちまち。車体そのもののほか、窓やドア、車輪など、5つの尺度で「大きさ」を見ていきます。とはいえ何でも大きければよいというものでもなく、その後小さくなったものも見られます。
車両限界と建築限界の範囲内で決まる車体
鉄道車両は車体が架線柱などの構造物に接触しないよう、「車両限界」「建築限界」という大きさの範囲が決められています。
たとえばJR在来線の場合、トンネルの大きさで例外的に車高が制限される路線もありますが、一般的な大きさとして正面から見たときに全幅3000mm以内、全高4100mm以内と決められています。日本の在来線ではこの範囲内で車両の大きさが決まり、このほかカーブで車体がこの車両限界からはみ出さないよう車体の幅、全長が決まります。
こうして車体の大きさが決まると、車両のスタイルをどうするか鉄道会社は考えます。このときドアや窓、車輪などの大きさを用途に合わせて決めるほか、どのくらいのスピードで走るのかといった性能もデザインされていきます。もちろんドアや窓の大きさは車両によってまちまちですし、見えないところでは車両の「パワー」もその目的によって変わってきます。
ここではそうした「大きい車両」を5つの尺度で見ていきます。なお以下内容は2020年4月現在のものです。
新幹線は車体が大きい
新幹線の車両限界は在来線よりも大きく、その大きさいっぱいで造られたのが、東北・上越新幹線のE4系新幹線をはじめとする2階建て車両です。
E4系の場合は全長2万5700mm、全幅3380mm、全高4485mmと、新幹線の車両限界(幅3400mm、高さ4500mm)いっぱいの大きさで造られています。これによって2階建てでも室内の高さ1900mmを確保。座席数も8両編成で817席と絶大な輸送力を誇ります。
JRの在来線では、たとえばJR四国5000系は全幅2950mm、全高4070mmと車両限界いっぱいの設計となっていますが、新幹線には一歩譲ります。
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April 19, 2020 at 02:10PM
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「大きい鉄道車両」5選 車体や窓からパワーまで尺度いろいろ 大きな車輪は背丈越えも - 乗りものニュース
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