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Friday, October 30, 2020

試乗会でリニア新旧車両を乗り比べ、車内デザインと快適性が大幅アップ - SankeiBiz

 リニア中央新幹線の山梨実験線(山梨県上野原市-笛吹市、42・8キロ)で開催された、新型車両L0(エルゼロ)系改良型の初の報道向け試乗会に参加する機会を得た。一日で新型と従来型のいずれにも乗車でき、新型車両の先進性と時速500キロの世界を体感した、プレミアムな試乗会の様子をお伝えする。(田中万紀)

 高いデザイン性

 あいにくの雨となったが19日に開かれた試乗会。新型車両の試験走行は8月から山梨実験線で始まっており外観は見ることができたものの、大勢の乗客を乗せた試験走行と車内のお披露目は初めてだった。新型コロナウイルス対策で参加人数を絞らざるを得ず、希望しながら参加できなかった報道関係者もおり、貴重な経験を得ることになった。

 試乗したリニアは7両編成で、笛吹側(名古屋方向)の5両は従来のL0系、そして上野原側(東京方向)の先頭車両と2両目がL0系改良型である新型車両だ。

 まず案内された2両目の新型車両に入るなり、「うわ、明るい」と思わず声を上げた。壁や天井に取り付けられた、ガラス素材の吸音パネルがキラキラと輝いていたからだ。ただ明るいだけではなく、まぶしさを軽減したLED(発光ダイオード)の直接照明に照らされていた。

 新型車両は内装が従来型とまったく異なる。開通後のリニアは地上を走る距離はわずかで、ほとんどが「大深度地下」をはじめとした薄暗いトンネル内を走行することになる。このため、車内が明るくなるよう配慮したのだという。

 なるほど、これなら読書やパソコンでの仕事に支障はなさそうだ。そういったビジネスユーザーに配慮して、全席のアームレストにUSBコンセントと折り畳み式軽量テーブルが設けられている。上着をかけるフック、荷棚、ドリンクホルダーといったちょっとした小物も計算され尽くしており、さながらデザイナーズマンションのような洗練された空間だった。

 快適な座席

 座席に腰を下ろすと、さらに驚いた。柔らかいクッションが頭部から腰までしっかりと支えてくれて、なんとも座り心地が良い。

 「座席の幅と奥行き、背もたれの高さを、東海道新幹線のグリーン車並みに拡大しました」と担当者が説明する。新幹線のヘビーユーザーではあるが普通車両にしか乗らない身には、思わず居眠りしてしまいそうな圧倒的な心地よさだった。

 先頭のもう1台の新型車両に移ると、さらに異なる内装に仕上げられていた。天井と壁が、東京ドームの屋根のような膜状の素材で覆われており、荷棚まで一体化させてすっきりとした近未来的デザインとなっていた。照明は膜を通しての間接LED照明で、「先ほどの車両よりも温かみを演出した」(担当者)という。膜素材は、車内反射音の低減にも効果があるとされ、騒音抑制にも一役買うことになる。

 次いで、従来型車両に乗り込む。「うーん、普通…」と声に出してしまいそうになるほど、見た目の印象は東海道新幹線の普通車両と大差ない。斬新な新型車両に比べると、「リニアに乗車した」という高揚感には欠けていた。

 着席するとさらに、新旧座席のつくりの違いを実感する。新型車両に比べ、明らかに座面が固くて直線的で、包まれ感も弱い。ゆったり感に欠けるせいか、座席の大きさは新旧車両で数センチしか違わないのに、数値以上に手狭に感じられた。

 振動と騒音は小さく

 新型車両と従来型車両に乗ってそれぞれ実験線を1往復し、走行中の乗り心地を比べてみる。営業運転への大きな課題である、騒音と振動の違いの確認が主な目的だ。

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