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Wednesday, March 30, 2022

奄美の自然と人共存模索 国などが夜間車両規制 環境保全や希少生物保護へ - 読売新聞オンライン

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 世界自然遺産に登録された奄美大島で、希少な生き物たちが見学客を魅了している。奄美エリア固有の動物や鳥も多く、珍しい野生の姿を観察できるが、来客増による環境の悪化も懸念され、環境省や奄美市などは人との共存を目指す取り組みを模索している。

 奄美市住用町で昨年10月29日、市道三太郎線の車両規制が始まった。国指定特別天然記念物のアマミノクロウサギなどが姿を見せるエリア。見学客増によるマナーの悪化や、生き物が車にはねられるのを懸念した同省などが試行的に導入した。

 規制されるのは、生き物が行動する夜間帯で、区間は山間部の約10キロ。今月9日に行われたナイトツアーでは、アマミノクロウサギや国内で最も美しいカエルとされるアマミイシカワガエルが出現。リュウキュウコノハズクやアマミヤマシギなど鳥類も観察することができた。

 規制区間を通行するには事前の予約が必要で、1時間に4台まで受け付けている。環境省によると、昨年10月29日から12月末までの通行台数は661台。このうち予約していたのは602台で、残りは土地所有者ら地元の車か、無断通行とされる。

 同省が見学客やガイドに行ったアンケートなどによると、通行車両が一定の時間に集中せず、分散されたことで、車の混雑は規制前より緩和されたという。一方で規制には法的拘束力がないため、10キロ以下としている速度を超えたり、予約せずに通行したりするケースが見られるという。

 規制の内容は、近隣住民や観光客、ガイドの声を聞きながら、随時改善していく方針。同省は「通行車両のナンバーが分かるカメラを設置するなどして、ルールを順守してもらえるよう、取り組みを継続していきたい」としている。

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