JR東日本水戸支社は11月2日、勝田車両センターに配置されているE531系近郊型電車の5両編成1本を、かつての常磐線中距離電車カラーにラッピングすると発表した。
これは、1961年6月に常磐線取手~勝田間が交流電化された際に投入された401系近郊型電車に施された「赤13号」と「クリーム色4号」の前面警戒色からなる塗色で、赤13号は通称「小豆色」(国鉄部内ではローズピンク)と呼ばれた。後に登場する403系や415系にも受け継がれ、JR西日本の電気検測車で2021年7月に引退したクモヤ443系も同様の塗色だった。
この「小豆色」車は、いつしか常磐線の緩行電車と中距離電車を区別する意味合いから「赤電」と呼ばれるようになったが、1985年に現在の茨城県つくば市で開催された国際科学博覧会(つくば万博)を機に、東海道・山陽新幹線の0系新幹線車両と同様の配色となる、「クリーム色10号」に「青20号」の帯が入った車体となり姿を消している。
ラッピング車は2022年度末まで常磐線友部~原ノ町間と水戸線(小山~友部)で運用。2022年1月頃からは上野東京ラインを含む友部~品川間にも登場する予定で、現行の常磐線カラーとの混成を見ることができそうだ。
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