富士フイルムから発売された「instax Link WIDE」はスマホ用プリンターの最新モデルで、通常のチェキプリントの2倍の大きさとなるワイドフォーマットフィルムにプリントできるのが特徴です。米GizmodoのBrianna Provenzano記者が、さっそく感想をまとめてくれました。
最近の10代のことはあまり分からないけど、写真が大好きってことは知っています。InstagramやVSCOといった視覚的なプラットフォームに珍しい体験なんかを几帳面に記録したり、TikTokで楽しかった夏の思い出の15秒動画に音楽を付けたりするなど、10代はつい最近の思い出に浸るのが大好きです。そしてスマホの画像をBluetooth経由でワイドフォーマットにプリントできる富士フイルムの新製品instax Link WIDEは、そんな使い方にピッタリなツールです。
Link WIDEはハンドバッグにしまえるほどコンパクトでコードレス、Micro USB充電ケーブル付きで価格は150ドル(日本国内価格:1万7800円)。カラバリはモカグレイとアッシュホワイトの2色展開です。富士フイルムの他の“チェキ”シリーズと似たプリンターですが、フィルムのサイズが異なります。プリントサイズは62×99mm(フィルムサイズは86×108mm)と、同メーカーのインスタントフィルムの中でも最もワイドなんです。
大きければ大きいほど良い
話を進める前に、このプリンターを気に入るのは、何も10代だけではないとハッキリ言っておきましょう。私もこのプリンターをいたく気に入りました。instax Link WIDEは富士フイルムのフォーマットで最もワイドですが、昨年発売されて名前の通りミニサイズの写真を印刷するinstax mini Linkや、特徴的なスクエアの写真を出力できるinstax SHARE Sp-3というスマホ用プリンター2種から大きく刷新されたわけでありません。
mini Linkは財布に挟んだりバインダーに貼ったりするのに最適なミニサイズの写真のプリント用で、SHARE Sp-3はスクエアフォトの印刷用ですが、instax Link Wideのチェキプリントはmini Linkのおよそ倍のデカさなので、思い出をちゃんと残すのに向いているんです。寮や寝室の壁を飾ったり物理的なフォトブックに収めたりするつもりの写真を求めているなら、印刷される写真は大きいサイズの方が理にかなっています。写真にコンパクトであってほしいなら、場所を節約してスマホに保存しておけばいいだけのこと。「フレームがワイドなほど、思い出は良いものだ」は、実際に誰かが言った格言ではありませんが、それでも大型のプリントは楽しいので、近いうちに言い出す人が現れるかもしれませんね。
驚くほど簡単にすぐ使える
富士フイルムのスマホ用プリンターは、気軽に使えるといった点では基本的に完成されていて、instax Link WIDE も例外ではありません。開封した後、フル充電には1時間ちょっとかかりました(初回のプリントアウト前に済ませておく必要があります)が、その後はBluetooth経由でデバイスをスマホにつなげて、専用アプリからボタンを押すだけと使い方はとても簡単です。同社によれば1回の充電で100枚ほど出力されるはずで、バッテリー消費の節約のため、数分間使っていなければ電源は自動的に切れるとか。
いざ初めて写真を印刷するとなると、専用アプリの操作性はとんでもなく直感的で、ホーム画面から「Simple Print」→カメラロールから出力したい写真を選び→大きな「プリント」ボタンを押すだけでOK。またアプリには、ひとつのフレーム内に最大16の画像を組み合わせられるコラージュ用テンプレートや、テンプレートの色や文字を好きなようにカスタマイズできる「エディタブルテンプレート」(誕生日やホリデーシーズンといったイベントにピッタリ)、そして文字や絵文字をステッカーにして画像をデコれる「Sketch, edit & print」機能など、驚くほど役立つ楽しい編集モードがたくさん搭載されています。さらにスマホで読み込めるQRコード(位置情報やテキストメッセージへのリンク)を簡単に組み込める新ツールもあり。
こういった機能はどれも30秒ほどで習得できますし、搭載されたデザインモードのおかげで、チェキプリントにクリエイティブな画像編集を施せるようになります。ワイドフォーマットという大きなキャンバスで、思い出を好きなように心ゆくまでカスタマイズできますよ。
ポラロイドのようにノスタルジックだけど、もっと上質
instaxのカメラを使ったことのある人ならご存じのように、チェキプリントがもたらすのは目を痛めそうな圧倒するような画質ではなく、ポラロイドの幻想的で柔らかな感じが好きな人にとって魅力的な選択肢となるローファイでノスタルジックなエフェクトです。
インスタントフィルムでは、とりわけ今のスマホのカメラの性能からすれば、元の画像のシャープさや質感、奥行きはいくらか落ちてしまうもの。しかし、注目すべきは、どう考えてもinstax Link WIDEが画質をケチっているわけではなく、彩度、色合いとコントラストのすべてが王者のポラロイドを含め市場に出ている他社のインスタントフィルムを上回っているという点です。
Link WIDEに使われる富士フイルムのワイドフォーマットフィルムは、米アマゾンでは20枚入り20ドルなので、1枚1ドルといったところ(日本国内価格:10枚入り×2で3,300円)。モノクロ用のフィルムは少し割高な1枚あたり1.30ドル(日本国内価格:10枚入り2,200円)で、雰囲気ある1枚を印刷できます。どちらも値が張るのは明らかですが、代替手段は店頭での現像サービスに向かうか、コンシューマー向けの高価なインクジェットプリンターを購入するかで、どちらにもこの使いやすさや楽しい編集ツールが付いていないなら、私はLink WIDEの方が購入価値はあるのではないかと思ってしまいます。
mini LinkやSHARE Sp-3と同様に、Link WIDEも気軽に持ち運べて直感的に操作できて、デバイスに保存されている思い出を数秒間で現実世界に届けることができる有能なスマホ用プリンターです。高価なデジタル一眼レフカメラから、スマホ、同ブランドのデジタルミラーレスカメラ「X-S10」に至るまで、ほとんどのBluetooth対応デバイスと互換性がありますし、それに驚くほど使い方は簡単。思い出をすぐに、そして簡単にチェキ化したい人であれば、ワイドフォーマットを出力できる富士フィルムの最新プリンターは大いに楽しめそうです。
からの記事と詳細 ( でっかいスマホ用チェキプリンター「instax Link WIDE」。思い出を大きなサイズで簡単にプリントできる - GIZMODO JAPAN )
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