JR西日本は10月27日、線路を走りながら沿線の電気設備を点検できる新型車両を導入し、11月から試験運用を始めると発表した。これまでは地上から目視で検査していたが、車両に設置された54台のカメラから設備を撮影し、人工知能(AI)で解析。効率的な異常発見につなげる。
JR西によると、新型車両は長さ約40m(2両編成)で、最高時速100km。屋根にある54台のカメラから沿線の電柱や信号機など約100種類の設備データを取得し、AIで分析する。検査の車上化で、作業中の事故リスクを減らすとともに、年間16億円のコスト削減を見込む。
11月からの試験運用ではカメラの死角などを確認する。地上からの目視検査が引き続き必要となる場所を絞り込み、2025年度からの実用化を目指す。
人手不足などで点検作業のシステム化は鉄道業界の課題となっており、長谷川一明社長は「より効率的で合理的なシステムに変更し、培った技術を社外にも提供していきたい」と話した。
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