オンラインによるリモート開催となった世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」を振り返る第3弾。IWCからは、ブランドを代表するコレクションである「パイロット・ウォッチ」を取り上げ、時計ジャーナリストの菅原 茂氏と エンジン時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。 【写真7枚】2021年注目の新作腕時計「IWC」の詳細はコチラ
サイズダウン+実用性アップ=魅力を増大
昨年の「ポルトギーゼ」に続いて今年焦点を当てたのは、コレクションの重要な柱を成す「パイロット・ウォッチ」。まず象徴的な存在の「ビッグ・パイロット・ウォッチ」だが、オーバーサイズのケースが特色のこのモデルに今までにない43mmケースが加わった。着けやすいサイズといえば、新たに41mmを採用する今年の「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」も同じ。どちらもムーブメントは自社製の自動巻きで、ケースはシースルーバック、防水機能も10気圧に高め、工具なしで付け替え可能なストラップなど、実用性もアップしてふだん使いにも適している。
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41「お洒落感が際立つカラーダイヤル」
クロノグラフの存在感を保ちながら、大きすぎる感じを抱かせず快適に着けられるのが新しい41mmケース。昨年の「ポルトギーゼ」のように、カラーダイアルがさらにその魅力を高める。カラーはグリーンとブルーが揃い、従来の精悍なブラックに対してお洒落感が際立つ。クイックチェンジ方式のストラップはオプションのブレスレットと容易に付け替え可能だ。また、10気圧防水に向上したケースの裏面は、サファイアクリスタルから堅牢で耐久性に富むIWCの自社製ムーブメントを鑑賞できる。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径41mm、10気圧防水。82万5000円。
ビッグ・パイロット・ウォッチ 43「オリジナルモデルを受け継ぐデザインが魅力」
1940年に55mmケースで作られたオリジナルモデルの特徴的なデザインを受け継ぎながら、腕に程よくフィットする43mmケースを採用。搭載ムーブメントは、自動巻きで60時間パワーリザーブが備わる自社製キャリバー82100。ステンレススティール、ケース直径43mm、10気圧防水。クイックチェンジ方式のストラップ付属。106万1500円。
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