近年、台風や集中豪雨などによる水害が全国各地で頻発している。
ひとたび河川が決壊したり、ため池が氾濫すれば大きな被害となるため、防災用水位計の導入が加速している。
そうしたなか、アイ・オー・データ機器(以下アイ・オー・データ)は、「水位監視用電池式IoT通信システム」を開発、今年6月より販売を開始した。
同システムは、河川やため池に設置した水位センサーから収集したデータが、クラウド経由で監視者に送信される仕組みだ。あらかじめ設定した閾値を超えるとアラートを発するので、迅速に対策を取ることができる(図表)。
図表 圧力式水位センサーの設置例
電源には、マクセル製の大容量(約88Ah)リチウム一次電池を採用しており、「山間部など商用電源の確保が難しい場所でも、電源なしで駆動できるのが最大の特徴です」とアイ・オー・データ 市場開拓部 パートナー開拓課 課長代理の土井健司氏は話す。一般的に、水位の計測・監視機器の電源には太陽電池が用いられている。
しかし、太陽電池は日照条件に発電量が左右され、雲天や積雪が続くと必要な電力を確保できない。
これに対し、リチウム電池は天候などにかかわらず、安定的に電源を確保することができる。
また、システム本体に、電池ユニットのほか通信アンテナなども内蔵することで、約28×18×7.5cmと小型化を実現している。
通信規格には、LPWA規格であるソニーの「ELTRES」とZiFiSenseの「ZETA」を採用している。
ELTRESは見通し100km以上と高い伝送性能を持つ。一方、ZETAは中継器を使ってメッシュネットワークを作ることで広範囲をカバーする。いずれも、携帯電話ネットワークや光回線が届かないエリアで強みを発揮することができる。また、低消費電力のため、利用条件にもよるが、5年間の継続利用が可能だという。
複数のセンサーへの対応も富山県砺波市では、市内4カ所のため池に同システムを導入している。
従来、ため池の水位監視にはテレメータシステム(測定データを専用回線などで監視室に送信し集中管理する)を採用しており、職員が市役所内で水位の確認を行っていた。それが導入後は、スマートフォンから確認できるようになり、業務効率化を実現したという。
アイ・オー・データ 市場開拓部 パートナー開拓課 課長代理 土井健司氏(左)、企画開発部 企画開発2課 チーフリーダー 岡優樹氏
同システムは、センサーを付け替えれば、水位以外の計測・監視にも活用可能だ。「将来的には、複数のセンサーを接続できるようにしたい」とアイ・オー・データ 企画開発部 企画開発2課 チーフリーダーの岡優樹氏は述べる。遠隔からのセンシングになくてはならないシステムといえそうだ。
<お問い合わせ先>
株式会社アイ・オー・データ機器
URL:https://wssl.iodata.jp/report/entry/?cid=biz_udns2contact
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October 23, 2020 at 08:19AM
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