キヤノンマーケティングジャパン（MJ）は22日、建設業向けに最大でA0サイズの紙の建築図面をスキャンしてCAD（コンピューターによる設計）データに変換し、クラウド上で共有するサービスを8月上旬に発売すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い在宅勤務が広がるなか、大きな紙の図面を扱う建設業でのIT（情報技術）化を支援する。
最大でA0サイズまでスキャンができる
キヤノン製のスキャナー付き大判インクジェットプリンターに紙の建築図面を読み込ませ、得られた画像を設計ソフトで編集できるCADデータに変換してクラウド上で共有できる。利用企業は遠隔からパソコンやタブレットで図面データを閲覧・編集することができる。プリンターの機種にもよるが、最大でA0サイズ（約84センチメートル×約119センチメートル）まで対応する。
新型コロナの感染拡大による在宅勤務の広がりとともに、建築図面のCAD化の需要が高まっている。住宅設計では複合機でも読み込めるA3サイズが普及しつつあるものの、より大きなA2が多く、ビルやインフラではA2以上が大半という。
これまでもスキャナーや図面の変換ソフト、クラウドサービスは別個にあったが、IT人材の少ない中小企業は特に導入が難しかった。スキャンからデータの共有までをキヤノンMJが一括でサポートすることで普及を見込む。
一連のサービスの料金は機種にもよるが、A1サイズ向けでは機器やソフトウエアをあわせて56万1000円からで、クラウドの利用に別途月額で3000円かかる。年間で100件の納入を見込む。（橋本剛志）
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July 22, 2020 at 04:23PM
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キヤノンMJ、A0サイズ紙の建築図面をCADで共有 - 日本経済新聞
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