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西街道の交通対策を話し合う県道岡谷茅野線沿線の関係者
諏訪湖の西側を通る県道岡谷茅野線(西街道)に大型トラックなどが集中し、交通事故や騒音、振動で沿線住民の生活が脅かされている問題で、諏訪市湖南、豊田と岡谷市湊小坂の関係者が20日夜、湖南公民館で交通対策会議を開き、西街道の大型車両通行禁止規制導入に向けて、地域の合意形成に取り組む方針を確認した。西街道に並行して走る新川バイパスなどに大型車を誘導する狙いで、実現すれば全長約5.4キロに達する大規模な大型車規制となる。地元関係者は「安全安心な生活道路、通学路を取り戻す大きな一歩だ」と話している。
地元が想定する規制内容は、対象区間を岡谷市湊小坂から諏訪市湖南大熊までの西街道とし、11トン以上の大型トラック、大型特殊自動車といった大型車を24時間車両通行止めにする。
会議は、諏訪市が岡谷市関係者にも呼び掛けて開き、沿線の安協、市議会、PTA、区、老人クラブ、事業所などから約30人が出席。選択肢として考えられる規制内容を諏訪署が説明した後、具体的な規制の区間や種類、対象車両、時間を話し合った。今後、区長会などの決議を踏まえて地域の合意形成を図り、諏訪署を通じて県公安委員会に要望する。
地元の宮下克彦県議は「人の命がかかっている。今年中に(規制を)やってもらうように動く。皆さんの力を結集してほしい」と協力を呼び掛けた。湖南、豊田地区の県道沿線住民でつくる「西街道交通問題を考える会」の藤森和重会長(75)は20年以上の活動を振り返り、「交通規制の実現に向けて大きく前進した。安全安心の生活道路と通学路、静かな夜を取り戻していく」と語気を強めた。
考える会によると、湖南、豊田の西街道では2002~12年に高齢者6人が横断中にはねられて亡くなっている。西街道は幅5.5メートルと狭く、大型車の交通量が多い。約8割が県外車という。広域的な交通体系の整備に伴って大型車の流入は増えており、「日本海と太平洋のバイパスになっているのが西街道の現状だ」と訴える。
地元では1997年に大型車向けの啓発活動を展開。2003年には沿線住民600人の署名をまとめ、05年と12年に道路改良や交通規制を求める要望を提出した。14年には、県道と新川バイパスが分岐する中洲神宮寺交差点の信号機が改良され、カラー舗装や案内標識も施されたが、抜本的な解決に至っていない。
千葉県八街市で小学生の列にトラックが突っ込んだ交通事故を受けて対策の機運が高まり、昨年8月に要望書を再び提出。問題意識を共有する岡谷市小坂区にも呼び掛け、対策会議開催にこぎつけた。
会議では小坂区関係者から、中央道諏訪湖サービスエリア(SA)への諏訪湖スマートインターチェンジ開通を見据えて西街道の交通量が増えることへの懸念が示されたほか、代替路線となる新川バイパスの早期整備を県諏訪建設事務所に求める意見も出た。
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からの記事と詳細 ( 西街道の大型車両通行禁止規制 合意形成へ – Nagano Nippo Web - 長野日報 )
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