日本全国を走る「鉄道」、そこを走る車両には、人間と同じく「車両基地」と呼ばれる家のような場所が存在します。各社により「車庫」「車両センター」「機関庫」「運転所」など、名称や使用方法はいろいろですが、1つ1つの車両にはそれぞれ所属先があります。鉄道事業者に合わせ、規模も大小さまざまな車両基地、取り分け目を引く大きさを誇るのは新幹線の基地です。長距離を走行する新幹線は各地に基地を有し、多くの車両が整然と並べられた姿は圧巻です。そこで今回は、普段なかなか見ることができない新幹線の車両基地にスポットを当て、空から覗いてみました。そしてそこには、見たら幸せになれるあの黄色い新幹線の姿も?!
【新幹線車両基地 おすすめ3選】
鳥飼車両基地 大阪府
大阪府摂津市にあるJR東海の鳥飼車両基地(幹オサ)は、東海道新幹線の整備・点検などの検査も兼ね備えた車両基地です。所属車両はN700系・N700S新幹線電車です。広大な広さを誇る鳥飼車両基地を上から覗くと、たくさんの真っ白な新幹線の屋根がくっきりと写っています。真横には、JR貨物の大阪貨物ターミナルもあります。近くまで行ってみたい!という方へのおすすめは、大阪モノレールに乗車することです!南摂津〜摂津間では、乗車しながら新幹線基地と貨物ターミナルを上から望むことができます。
博多総合車両所 福岡県
福岡県春日市と那珂川市にまたがるJR西日本の博多総合車両所(幹ハカ)は、山陽新幹線の整備・点検などの検査も兼ね備えた車両基地です。基地へのアクセスは、もとは引き込み線を営業線として使用した「博多南線」があります。新幹線路線ですが、「普通鉄道」と定義され、新幹線の終点 博多から基地の最寄駅の博多南までは在来線扱いとなる珍しい区間です。同様の事例として、上越新幹線 越後湯沢〜ガーラ湯沢間が存在します。東海道新幹線では見ることができない500系と700系のほかN700系・N700S新幹線と923形新幹線電車「ドクターイエロー」が在籍しています。上からは、すらっとした500系と700系ひかりレールスターも見えます。運が良ければ「ハローキティ新幹線」や「ドクターイエロー」にも出会えるかもしれません。
大井車両基地 東京都
東京都品川区にあるJR東海の大井車両基地(幹トウ)は東京仕業検査車両所や東京交番検査車両所などさまざまな整備・点検などを行う機関が集まった場所です。また、JR貨物の拠点である東京貨物ターミナルも隣接しています。所属車両はN700系・N700S・923形新幹線電車「ドクターイエロー」が在籍しています。新幹線基地の真横には首都高速湾岸線が走り、大井ジャンクションから一気に開けたところで見る新幹線の姿は圧巻です!
そして、地図を拡大してみると、1つだけ黄色い車体が。
いました!見ると幸せになれると言われる「ドクターイエロー」の姿が!!営業線では、いつ、どこを走っているかわからない「ドクターイエロー」ですが、所属先の大井車両基地には、留置されていることが多いので出会える可能性もありますね。アクセスは東京モノレール「大井競馬場」で、基地には入ることはできませんが、陸橋からはビックスケールの新幹線や貨物ターミナルの姿を望むことができ、大人も子供も楽しめます。
北海道から九州まで、日本各地を走る新幹線。2022年9月23日には西九州新幹線 武雄温泉〜長崎間、2024年春頃には北陸新幹線 金沢〜敦賀間、そして2030年頃には新函館北斗〜札幌間が延伸開業を予定しています。路線が延伸されれば、その先にはまた新たな車両基地が誕生します。イベントなどの特別公開以外、普段はなかなか見学することのできない「車両基地」。でも、地図をひらけば、いつでも好きな場所を楽しむことができます。お気に入りの車両や鉄道会社から、車両基地を調べて、自宅で自分だけの見学会を開いてみてはいかがでしょうか。上から覗けば、そこには新たな発見があるかもしれません。
※車両の在籍状況は2022年4月1日現在です
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