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Sunday, March 20, 2022

キーがなくても車両盗難の被害に遭う!? 消えた愛車どうなるの? クルマを盗まれたときにすべきこととは - くるまのニュース

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年々件数は減少しているものの、依然として年間5000台以上のクルマが盗難の被害に遭っています。クルマを盗難されたときにまずすべきことはどんなことなのでしょうか。

車両盗難は減少傾向年間5000件以上が盗まれている

 朝起きたら、駐車場から愛車が忽然と消えていた…。最悪の事態ともいえる「車両盗難」は年間5000件以上発生しています。

 最近では高級セダンやSUVのみならず、人気が盛り上がってきているネオクラシックのスポーツカーなども標的になりやすいともいわれています。

減少傾向でも未だに多くの車両が盗難被害に遭っている
減少傾向でも未だに多くの車両が盗難被害に遭っている

 警察庁が2021年3月に発表した「自動車盗難等の発生状況について」によると、2020年に警察に被害届が提出された車両盗難件数は5210件でした。

 2003年は6万4223件もの車両盗難があったことから比べると、現在はその12分の1程度まで減少しているとはいえ、イモビライザーなどの盗難防止機器が普及してきてもかなり多くの車両が盗難被害に遭っているのです。

 警察庁や財務省、経済産業省、国土交通省と民間19団体からなる官民合同プロジェクトチームが編成され、盗難防止機器のさらなる普及や防犯に対する啓蒙活動などに加え、検挙率も2020年では57.7%まで上がってきてはいます。

 それでも、被害届を提出したとしても、連れ去られたクルマの約4割は行方が掴めていない状況です。

 盗難状況を見ると、キーがイグニッションに挿入された状態、または運転席周辺に放置されていた「キーあり」の状態での盗難が1307件に対し、「キーなし」でも3907件発生。

 盗難発生場所は「一般住宅」がもっとも多く1915件(全体の36.8%)。その次に多いのが「駐車場」の1598件(30.7%)と、車両盗難の3台に2台は、キーを車両も持ち帰っていて、安全だと思われている自宅や駐車場近辺で被害に遭っているのは、なんとも怖い話です。

 それでは、どんなクルマが盗難の被害に遭いやすいのでしょうか。

 狙われるのは、レクサス「LS」やトヨタ「クラウン」などの高級サルーンやトヨタ「ランドクルーザー」やレクサス「LX」といった高級SUV、さらにはトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」など。またトヨタ「プリウス」も盗難被害に遭いやすいようで、あまりうれしくはありませんが、トヨタ車やレクサス車の人気は絶大です。

 これらの高級車の盗難車両の多くは、世界有数の中古車マーケットを有する中東に送られるといわれています。

 しかもアラブ首長国連邦(UAE)のドバイには貿易に関連する税金などが免除される経済特区があり、ここを経由してほかの国に再輸出されてしまうことが多いのだとか。

 また最近の盗難の傾向として、1980年代から2000年代に登場した、いわゆる「ネオクラシック」のスポーツカーの被害が増えているといいます。

 アメリカには製造から25年超過したクルマの関税を極端に引き下げる税制「25年ルール」があり、それに該当する日本のスポーツカーが軒並み海外へ流出。

「JDM」と呼ばれる日本のスポーツカーをベースにカスタムするジャンルが流行っていて、盗難されたネオクラシックの国産スポーツカーが車体番号や登録証などが必要のないパーツへと解体され、海外の専門店で販売されてしまうケースがあるのです。

 全体の車両盗難件数は減りましたが、むしろ1台の車両における被害額は上がっているという話もあり、自宅の駐車場だからと安心せずに、車両の防犯対策を施す必要がありそうです。

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