小川崇
京王線の車内で昨年10月、乗客が男に刺されるなどして17人が重軽傷を負った事件を受け、京王電鉄は1日、新たな安全対策をまとめた。早期に電車内の状況を把握するため、リアルタイムで映像を共有できる防犯カメラを全車両に導入する予定だ。
同社によると、刺傷事件があった車両には防犯カメラはなく、現場の特定や車内の状況把握に時間を要した。新たな対策では、京王線と井の頭線の計873両で、車内の映像を指令所で即時に確認できる防犯カメラを設置する。タブレットなどで乗務員も確認できる仕組みも検討する。また、全69駅のホーム上にも同様のカメラを導入し、いずれも2023年度末をめどに設置完了をめざすという。
また事件では、緊急停車によってホームドアと車両ドアの位置にずれが生じた。このため、乗客が隙間に転落する危険を考慮し、乗務員がドアを開けなかったため、乗客は窓から車外へ避難した。同社は今後、停止位置がずれた場合でも、双方のドアを開けて乗客を避難誘導することを基本とするよう運用を見直した。(小川崇)
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