東海テレビ
盗まれた自動車を処分していた業者に捜査のメスが入りました。狙われたのは車両そのものではなく、部品に使われた高価な金属「レアメタル」と見られています。 25日、愛知県西尾市にある自動車解体のヤードなどに、家宅捜索に入った愛知県警の捜査員。このヤードで、別の男が盗んだ2006年式のプリウス1台、時価20万円相当を買い取った疑いなどで、自動車解体業の役員・久米優仁容疑者(47)が逮捕されました。 久米容疑者が解体・処分していたものの中でも、高値で取引されていたのが「触媒コンバーター」。車の底の部分につけられた、車の排気ガスに含まれる炭化水素などを浄化するための部品です。 この部品に使われる金属に、高値の理由がありました。 名古屋解体の齊藤さん(※事件とは無関係の業者です): 「ここにハチの巣みたいなのが詰まってるやつ、それが触媒です。これでガスをキレイにして出すって感じ。この中にあるやつ(触媒)が価値がある」 排気ガスを浄化するために、様々な金属が使われていますが、警察によりますと、盗まれたプリウスで使われていたのは「プラチナ」、それに「パラジウム」と言われる希少な金属、いわゆるレアメタルです。 齊藤さん: 「(プリウスの)20系の後期の型からまた規制が厳しくなって、半年間はマフラーが2個付いて(価値が)高くなったと聞いているんですけど。その分、鉄とパラジウムが多いから」 レアメタル「パラジウム」は、排ガス規制やCO2排出削減の為の、自動車触媒向けの需要が高まり、価格が高騰。5年前は1グラムあたり2000円ほどで取引されていましたが、今月はおよそ8000円とおよそ4倍に跳ね上がっています。 今回盗まれたプリウスは年式が古いため、時価20万円相当ですが、触媒コンバーターだけでの取引価格は、中古の車両価格よりも高い、およそ20万円から30万円が相場になっていたということです。 齊藤さん: 「ネットでもそういうの(触媒コンバーター)が売れるようになってから、みんなが『高いな』という考えを持ち、そういう犯罪が増えていってるんじゃないかなとは思うんですけど」 愛知県警は、久米容疑者に売ったプリウスを盗んだ疑いで、自動車整備会社の役員・竹村知巳被告(41)も追送検。 竹村被告は、9月6日に長久手市で別のプリウス1台を盗んだ罪などで起訴されていますが、この時は触媒コンバーターを取り外し、車本体は放置されていました。 また今年6月以降、名古屋東部のエリアでは、古い年式を中心に28台のプリウスが盗まれていました。 警察は久米容疑者の認否を明らかにしていませんが、竹村被告らと共に犯行を繰り返していたとみて、詳しく調べています。
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