コンビニで増えている小サイズの商品
最近、コンビニエンスストアのお弁当やお惣菜に小さめサイズの商品が増えています。いったいなぜなのか取材しました。
ローソンは23日、小さめサイズの総菜シリーズ「マチのデリ」を発売しました。エビとイカを使ったサラダに野菜をたっぷり使った和え物、小さなコロッケと、どれもこれまでの商品より量が少なく、パッケージも半分ほどのサイズです。関東と近畿の大都市圏の約1200店舗で販売します。
「約100グラム前後の量にして、3つ、4つと組み合わせてちょうど良くなるようにしました。好きなものを少しずつ自由に組み合わせて食べたい。そんなニーズを持ったお客様のために作りました」(ローソン担当者)
ターゲットは料理疲れの人たちです。
「コロナになって、自分で料理する負担が非常に大きくなってきました。一人暮らしのお客様も対象ですが、忙しく働く共働きのお客様、子育てが一段落して、夫と自分だけのために材料を買い込んで、複雑な料理をするのはちょっとやりたくない気持ちになっている方もターゲットです」(ローソン担当者)
新型コロナの影響で、家で食事をする機会が増えたため、手軽にいろいろな品を組み合わせて買える少量の惣菜の品揃えを強化しました。またローソンでは、先月から通常の半分ほどのサイズの丼「Choiシリーズ」の販売もスタート。こちらも売り上げは好調だといいます。
からあげは5個→4個で売り上げ3割増
ファミリーマートではからあげの量を減らしたことで大きな効果があった。
ファミリーマートでも小さめサイズで新たな動きがあります。それがレジの横にあるからあげ「ポケチキ」です。もともと5個200円だったものが、4個で140円になりました。減らしたのはわずかに1個だけですが、それでも大きな効果があったといいます。
「先週から数は減らして販売しておりまして、3割増しで売れています。飲食店の閉店時間が早かったりすると、お酒のつまみに食べたいなど、少しずついろいろなものを食べたいという需要が最近は高くなってきています」(ファミリーマート担当者)
買う人のおよそ6割が男性というファミリーマートの揚げ物の中で、「ポケチキ」はもともと女性が6割という商品。容量を工夫したことで、女性がさらに手に取りやすくなったほかに、購入する層の拡大も期待できるといいます。
「男性もこの商品のほかに、おむすびを2個買うですとか、買い方の選択肢も広がります。重量や個数が違うものを開発しなければいけないと考えています」(ファミリーマート担当者)
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