ヒットメーカーの三谷幸喜氏(59)が脚本を手掛け、俳優の小栗旬(38)が主演を務める来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)が9日、横浜・緑山スタジオでクランクインした。
大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームを描く。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本、小栗は大河初主演に挑む。
この日は小栗が演じる北条義時が、京での任務を終え北条の郷に帰った父・時政(坂東彌十郎)とともに、三浦義澄(佐藤B作)・義村(山本耕史)のあいさつを受けるなど、若き義時のシーンを収録した。片田舎の豪族の家に生まれた、野心とは無縁だった若者が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。ここからすべての物語が始まる。
小栗は「前日までは『とうとう始まってしまうな』とか『始まったら後戻りできないな』という思いがありましたが、いざ現場に来てみたらすんなりと始まれたな、というのが正直なところです。義時は目立つキャラクターではなく、周りに目立つ人がたくさんいますので『このドラマ、誰が主役なんだっけ?』という形で進んでいきたい、と演出陣とも話しています。ですから、主役だからと気負うことなく“なんとなく”現場にいるという感じを大事にしています。徐々に浸透していって、あるときから義時が舵を切る瞬間にやっと『あ、この人が主役だったんだ』となれればと思っています」とコメント。
「『源氏とか平家とか、そういう人たちに気を遣いながら生きていきたくないんだ』という世の中を目指す義時の気持ちを、ブレずに持って演じていきます。大河ドラマでもなければ、これほどのキャスティングの中に入れることもないですし、次から次へと“つわもの”が現れてきますので、それを僕自身も楽しみたいと思います」と意気込みを語った。
06/09 17:08
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