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Tuesday, September 8, 2020

東海道新幹線新型車両「N700S」へのバッテリー装置等の納入について - PR TIMES

 東芝インフラシステムズ株式会社が製造した鉄道用電気品が東海旅客鉄道株式会社(以下JR東海)の東海道新幹線新型車両「N700S」に採用されました。採用されたのは、当社の独自技術を使った自走用バッテリー装置、電源装置に加え、SiC素子を使用した主変換装置、車両伝送システム、保安装置等で、40編成の車両に納品予定です。

 N700Sは、13年ぶりのフルモデルチェンジとなる新幹線車両で、安全性、安定性、快適性、環境性能その全てを最高レベルでお客様に提供することを目指して開発されました。
 当社は、当社グループのリチウムイオン二次電池「SCiB™」を用いて当社とJR東海が共同開発したバッテリー自走システムを納入しました。2018年に納入したN700S確認試験車と比べて2倍の電池容量を搭載し、自走可能距離の機能向上を実現しています。これにより、長時間停電時にも、乗客の避難が容易な場所までの自力走行が可能となり、新幹線の安全性に大きく貢献しました。また一部トイレへの電源供給が可能です。
 また、車両の全席モバイル用コンセントに対応でき、かつバッテリーシステムに充電できる機能を持たせた電源装置も納入しました。

 「SCiB™」は、高い安全性、1万回以上の充放電が可能な長寿命、-30℃の環境下にも耐え得る低温度動作などの優れた特性があり、特に安全性においては、外圧が加えられて内部短絡が生じても異常発熱や発火を起こしにくい構造となっています。このリチウムイオン電池を使用した蓄電池システムで、鉄道車両に要求される欧州規格EN50126(RAMS※1)およびRAMSの安全性(Safety)に関するEN50129の認証をSIL 4※2(最高水準)として世界で初めて取得しています。
 当社は、今後も「SCiB™」やSiC素子などのデバイスからシステムまでの一貫した自社開発を進め、高効率化と小型化を両立する駆動システムを国内外へ積極的に展開していきます。

※1
RAMS(Reliability Availability Maintainability and Safety)信頼性,有効性,保守性,安全性の仕様と実証
※2
SIL4(Safety Integrity Level 4)1時間当たりの危険側失敗の平均頻度 1×10-8 未満の水準

ニュースリリース:https://www.toshiba.co.jp/infrastructure/news/20200909.htm
 

自走用バッテリー装置自走用バッテリー装置

新型新幹線N700S新型新幹線N700S

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