Formlabsは2020年8月31日、従来の光造形(SLA)方式とは異なる新たな造形方式「LFS(Low Force Stereolithography)」を採用したプロフェッショナル向け3Dプリンタ「Form 3」の“5倍以上の造形サイズ”を誇る新製品「Form 3L」の国内販売開始を発表した。大型パーツの造形を必要とする製造業などでの利用を想定する。
Form 3Lの販売価格(税別)は180万6000円で、国内正規販売代理店を通じて販売される。出荷予定は、2020年第4四半期(10〜12月)からとなる。
大きくなってもプリント特性や使い勝手はそのまま
Form 3Lは、2019年4月発表のForm 3と同じく、LFSと呼ばれる新たな造形方式を採用する3Dプリンタで、レーザーとミラーを包含したシステム「LPU(Light Processing Unit)」により、高精度と高速造形の両立を実現する。
2つのLPUを同時使用することで、大型パーツの造形などに対応し、Form 3(LPU×1:145×145×185mm)と比べて5倍以上の造形エリア(335×200×300mm)を確保する。併せて、レジンカートリッジの装填(そうてん)可能数もForm 3の倍となる2本となった。本体サイズは775×520×735mmで、重量は48kg。
その他、レーザー出力(250mW ※Form 3LはLPUが2つあるので250mW×2)、スポット径(85μm)、積層ピッチ(25〜300μm)などのプリント特性や、多数のセンサーによる稼働状態の監視および異常検知、サポート材の除去作業を軽減するライトタッチサポートといった基本機能はForm 3と同様である。
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