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Monday, August 10, 2020

ウインドウを使い慣れた位置・サイズに配置して作業効率を上げる「FancyZones」(Impress Watch) - Yahoo!ニュース

 「PowerToys」の各機能を紹介する本連載。第2回となる今回は、[Shift]キー+ドラッグでウィンドウを決まったレイアウトにすばやく配置できる「FancyZone」にスポットを当てる。 【この記事に関する別の画像を見る】 ■ウィンドウのレイアウト管理ツール「FancyZones」  私事で恐縮だが、筆者は最近、43型のディスプレイを購入した。かつて特別定額給付金だったものだ。奥行70cmの机の奥にスタンドを立てて設置したが、それでも椅子に座ると視界はほぼディスプレイでいっぱいになる。当初はその大きさに戸惑い、3,840×2,160(スケーリング設定100%)もある広大なデスクトップを持て余してしまった。“しまった、32型あたりをチョイスするべきだったか”と後悔もしたが、それを救ってくれたのが今回紹介する「FancyZones」だ。  「FancyZones」は、あらかじめ決めておいたレイアウトに従い、ウインドウを使い慣れたいつもの位置・サイズにピッタリ合わせてくれるツールだ。最近のWindowsにはウィンドウスナップと呼ばれる機能が備わっており、ドラッグ操作で簡単にウィンドウをデスクトップの左右に並べることができる([Windows]+左右矢印キーでも可)が、「FancyZones」はこの機能の自由度をさらに高めたものだと考えてよいだろう。 □レイアウトの編集  「FancyZones」を利用するには、まずウィンドウのレイアウト(本ツールでは“ゾーン”と呼ばれている)を編集する必要がある。「PowerToys」の設定画面を開き、[FancyZones]セクションにある[Launch zone editor]ボタンを押すか、[Windows]+[@]キーを押してゾーンエディターを起動しよう。  手軽なのは[Templates]タブでプリセットのレイアウトを選ぶ方法だ。たとえばデスクトップを縦2分割で利用したい場合は、“Columns”レイアウトを選択し、その上にある[+][-]ボタンで数字を“2”に調整する。画面下に設けられているオプションを利用すれば、ウィンドウ(ゾーン)の間に余白を設けることも可能。ウィンドウの隙間からデスクトップにアクセスできるようにしておけば、デスクトップに一時保存したファイルをドラッグ&ドロップしたい場合などに便利だ。同じ縦2分割にするにしても、Windows標準のスナップ機能より柔軟に運用できるのが分かるだろう。  もしテンプレートが気に入らなくても、[Custom]タブに切り替えれば自分でゾーンを編集できる。3ペインのメールソフトのようにデスクトップを3分割したり、デスクトップ隅に小さいゾーンを設けて最前面表示のメディアプレイヤーを“ピクチャーインピクチャー(PinP)”風に配置できるようにしたり、可能性は無限だ。筆者は縦2分割を基本に(幅1,800px相当のWebブラウザーとRSSリーダーを並べて表示できる)、記事を執筆するためのテキストエディターを中央に重ねて配置しているが、この辺りは自分の用途に合わせてカスタマイズしてほしい。  なお、本ツールはマルチモニター環境にも対応しているが、ゾーンの編集には少しコツがいる。あらかじめ「PowerToys」の設定画面を目的のディスプレイに移動させてから、ゾーンエディターを起動しよう。目的のディスプレイにマウスカーソルを移動させた状態で[Windows]+[@]キーを押してもよい。 □ウィンドウのレイアウト  編集したゾーンにウィンドウを配置するには、[Shift]キーを押しながらウィンドウをドラッグする。ドロップすると、ハイライトされているゾーンにウィンドウがピッタリと収まるはずだ。いつも決まったウィンドウの配置で効率よく作業できるのがうれしい。  筆者がおすすめしたいのは、「FancyZones」の設定画面で[Override Windows Snap shortcut (Windows + Arrow) to move windows between zones]というオプションを有効化することだ。OS標準のウィンドウスナップが「FancyZones」で上書きされる。[Windows]+左右矢印キーでアクティブなウィンドウをそれぞれのゾーンへ順にレイアウトできるため、作業効率をさらに高めることができるだろう。  そのほかにも、設定画面にはゾーンの挙動やウィンドウを[Shift]+ドラッグしたときのハイライト色、非アクティブ色、枠の色、透明度などをカスタマイズするオプション、特定のアプリを除外する設定が用意されている。以下にゾーンの挙動(Zone behavior)関連のオプションを列挙しておくので、参考にしてほしい(特筆しない限り、初期状態で無効)。 ・Hold Shift key to activate zones while dragging:[Shift]キーを押しながらウィンドウをドラッグする間、ゾーンを表示する(デフォルト有効) ・Use non primary mouse button to toggle zone activation:マウスの右クリックでゾーンの表示をトグル(ON/OFF切り替え)する。上のオプションとも併用可能 ・Override Windows Snap shortcut (Windows + Arrow) to move windows between zones:先述のおすすめ機能 ・Move windows between zones across all monitors when snapping with (Win + Arrow):[Windows]+矢印キーでウィンドウをスナップする際、他のモニターのゾーンにも移動できるようにする(初期状態ではアクティブなモニター内でしか移動できない) ・Keep windows in their zones when the screen resolution changes:スクリーンの解像度を変更してもゾーンを維持する ・During zone layout changes, windows assigned to a zone will match new size/positions:ゾーンのレイアウトを切り替える際、ウィンドウを新しいゾーンに合わせる ・Move newly created windows to their last known zone:新規に作成したウィンドウを最後のゾーンに配置する ・Move newly created windows to the current active monitor [EXPERIMENTAL]:新規に作成したウィンドウを現在のアクティブなモニターに配置する ・Rstore the original size of windows when unsnapping:スナップを解除したとき、オリジナルのウィンドウサイズを復元する ・Follow mouse cursor instead of focus when launching editor in a multi screen environment:マルチモニター環境でゾーンエディターを起動する際、マウスカーソルのあるモニターをターゲットにする(デフォルト有効) ・Show zones on all monitors while dragging a window:ウィンドウをドラッグする際、すべてのモニターのゾーンを表示する ・Make dragged window transparent:ドラッグ中のウィンドウを半透明にする 管理者権限で「PowerToys」を起動する「PowerToys」は管理者権限がなくても動作するが、その場合、管理者権限で動作しているアプリを操作できなかったり、「PowerToys」がクラッシュしてしまうことがある。とくに「FancyZone」のようにさまざまなアプリと対話しなければならない場合、管理者権限で起動しておく方が無難だ。「PowerToys」には“Administrator mode”(管理者モード)が備わっており、設定画面の[General]セクションから「PowerToys」を管理者権限付きで開きなおしたり、常に管理者権限で動作するように設定できる。アプリの権限はできるだけ低くするのが鉄則だが、もし問題が発生するなら“Administrator mode”の利用を検討しよう。

窓の杜,樽井 秀人

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