最大震度6強を観測した3月16日夜の地震の影響で、東北新幹線が不通となり、福島―仙台で現在も運転見合わせが続いている。東北と首都圏を移動する利用客を運ぶため仙台を発着する臨時快速列車が、東北線では福島―仙台で1日9往復、常磐線はいわき・原ノ町―仙台で4往復それぞれ運転されている。
「快速」とはいえ、車両は特急電車と同じで豪華な造り。東北線では羽越線特急いなほの車両が、常磐線では特急ひたちの車両が使われている。その中の1編成は、かつて東北線で活躍した特急電車などと同じクリーム色に赤のラインが入った「国鉄色」に塗装された特別車両も登場し、人々の目を引いている。
東北新幹線開業(1982年)前の東北線ははつかり(上野―青森)、やまびこ(上野―盛岡)など在来線の特急電車が花盛りだった。仙台駅4番線(現5番線)からは上野―仙台を最短4時間弱で結んだ特急ひばりが毎時間発車し、首都圏との大動脈を担った。
カラフルな特急仕様の電車が走る姿をカメラに収めようと、JR仙台駅や沿線には全国から多くのファンが訪れている。
JR東日本によると、東北新幹線は14日に全線で運行を再開する予定。
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