県工科短期大学校（上田市）の学生チームが、栃木県茂木町で今月開かれた電動車両の性能を競う全国大会「２０２１Ｅｎｅ―１ＧＰＭＯＴＥＧＩ」に出場し、２輪車のクラスで総合優勝を果たした。卒業研究として今年４月に先輩から引き継いだ車両の改良に取り組み、同大学校として４度目の挑戦にして初の栄冠。学生たちは「勝ててうれしい」と喜んでいる。
競技は単３形充電池４０本を動力源に車両を動かし、速さとエネルギー効率を競う。全長１・５キロのコースを１周するタイムアタックと時間内で周回し続ける耐久レースの２競技で合計ポイントを競う。
総合優勝したのは一般や大学生らが出場するクラスで、システム制御学科２年生の４人が２台で出場、計１９台で争った。優勝した車両のメカニック、宮坂京(きょう)さん（２０）は電流量や消費電力を測る「ロガー」を軽量化し、耐久性も高めた。「優勝できるとは思っておらず驚いた」と話す。
ライダーとして臨んだ飯沼龍陽(りゅうひ)さん（２０）は、電池残量などを確認しながら体を小さく丸め続けるのが大変だったといい、「宮坂さんがやってきたことを信じて走った」と振り返った。もう１台は総合３位だった。
また、機械システム学科の１、２年生７人は自動車と２輪車で１台ずつ出場し、自動車で総合２位となった。
県関係では２輪車の中学・高校両部門で構成するクラスで飯田ＯＩＤＥ長姫高校（飯田市）原動機部が総合１位、上田千曲高校（上田市）機械班が同６位の成績を収めるなどした。
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