■GR86は車名ロゴを変えた
GR86はBRZとクルマのベースを共有しながら、「ドライバーの意のままに操れる“手の内感”」、「限界域でのリニアな応答、キビキビとした走り」といったGRらしい走りの味を持たせることに注力。高い次元でダイレクトで気持ちのいい走りを得たことから、車名に「GR」の冠を掲げているのも特徴だ。 プロトタイプ車両から車名ロゴが一新されているのにも注目。これは、新型に移行しつつひとつ上のスポーツカーに生まれ変わったことを表現するためだという。エクステリアも大人でシンプルなデザインになったため、その雰囲気に合わせて…といった意図もありそう。いずれにせよ、「86」という車名がわかりやすくなった印象だ。 メカニズム面のハイライトはエンジン。軽量コンパクトかつ低重心な水平対向エンジンは、初代の2Lから排気量が拡大されて2.4Lに。0→100km/h加速は7.4秒から6.3秒へと格段に早くなった。低速トルクやレスポンスも向上して乗りやすくなり、また高回転域までストレスなく伸びるフィーリングが研ぎ澄まされている。なお、燃料噴射システムには直噴とポート噴射を併用する専用ツインインジェクター「D-4S」は継続採用されている。 そのエンジンパワーを受け止めるボディは、初代から横曲げ剛性が約60%、ねじり剛性は約50%向上。高速コーナーにおける軽快なハンドリングや優れた操縦安定性を確保している。高張力鋼板の拡大採用に加えて、フロントフェンダー/ボンネット/エンジンアンダーカバー/ルーフにアルミ材を使用して軽量設計を徹底している。 また、6速AT車にはスバルの運転支援システム「アイサイト」を採用。追従クルーズコントロールやプリクラッシュブレーキなどを搭載する。
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