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Wednesday, May 26, 2021

最優秀鉄道車両に近鉄80000系『ひのとり』…ブルーリボン賞&ローレル賞選定 2021年 - レスポンス

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鉄道友の会は5月26日、2021年の「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」を発表した。ブルーリボン賞には近畿日本鉄道(近鉄)80000系電車が、ローレル賞にはJR東日本E261系電車とJR東海N700S新幹線電車が選定された。

1958年に制定されたブルーリボン賞は、鉄道友の会の選考委員会が最優秀とした車両へ授与する賞。1961年に制定されたローレル賞は、選考委員会が選んだ候補車両を会員の投票結果を参考に選考委員会が審議し、優秀と認めた車両へ授与する賞。

選定候補はともに前年1月1日~12月31日に国内で運行を開始した営業用の新形式車両またはそれに準じる改造車両で、今回の選定では16形式・系列が候補となっていた。

近鉄車のブルーリボン賞受賞は、2014年に受賞した50000系『しまかぜ』以来、7年ぶりで、2019年に受賞した小田急電鉄(小田急)70000形GSE以来、3年連続で大手私鉄の特急型電車が受賞した。

また、JR東日本車のローレル賞受賞は、2018年のE353系特急形電車以来、3年ぶり。JR東海車の受賞は2000年の700系以来、21年ぶりとなった。

近鉄80000系は、2020年3月にデビュー。21020系『アーバンライナーnext』以来、18年ぶりとなる名阪特急の新型車で、前面展望タイプの先頭車など眺望性を重視したスタイルや、JRの「グランクラス」に匹敵する車内空間などが「悠久の歴史を育む沿線の伝統的景観とも調和」している点を評価。完成度が高く魅力に溢れている車両として受賞に至った。

JR東日本のE261系は、2020年3月、これまでの281系『スーパービュー踊り子』に代わる伊豆方面の新たなフラグシップトレインとして『サフィール踊り子』にデビューした。

通常のグリーン車より上級のプレミアムグリーン車や食事を楽しめるカフェテリアを備え、車体に天窓を設けるなど眺望性にも配慮した点。SiC素子を用いた最新のVVVFインバータ制御や、乗り心地向上を図るためのフルアクティブ動揺防止制御装置、ヨーダンパの搭載などが「最新技術を取り入れ、付加価値の高い移動空間と輸送ネットワークを提供する極めて完成度が高い車両」として評価された。

JR東海のN700Sは、2018年3月に確認試験車が登場し、2020年7月に営業運行が開始された東海道新幹線の最新型電車。

新幹線としては初めて異常時を考慮したバッテリー自走システムを搭載。床下機器の小型化により柔軟な組成を可能にする構造が採り入れられるとともに、疲れにくいシートのグリーン車や普通車全席へのコンセント設置、車椅子スペースの拡大などを評価。「技術、サービスの向上で日々多くの乗客を快適、安定的に輸送する車両」として受賞に至った。

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