英国のエリザベス女王の夫エディンバラ公フィリップ殿下が9日に死去したことを受け、英国は全ての政府庁舎で葬儀の翌朝まで半旗にするなど、全土で喪に服している。新型コロナウイルスの感染拡大でソーシャルディスタンス(社会的距離)の規則が出ていることを受け、エリザベス女王が葬儀の形式など詳細を検討している。
政府は人混みができることを防ぐため、追悼や献花で関連施設に集まらないよう呼びかけている。王室は「献花の代わりに慈善団体への寄付を検討して欲しい」と声明に記した。弔問者向けの芳名録は王室施設には置かれず、オンラインで実施されている。
それでも9日夕方、ロンドン市内のバッキンガム宮殿には人々が集まっていた。多くはマスクを着用して献花し、少し立ち止まって黙禱(もくとう)していた。(ロンドン=金成隆一)
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