Loh Duri: のと鉄車両内を抗菌処理座席やカーテンに溶剤噴霧

Sunday, August 9, 2020

座席シートに光触媒の溶剤を噴霧する施工業者＝穴水町ののと鉄道穴水駅で

　新型コロナウイルスなどの感染症対策として、穴水町ののと鉄道は八日、同町の穴水駅で車両内の座席シートやカーテンなどに光触媒の溶剤を噴霧し、抗菌処理を施した。十月までに普通列車全七両で実施する。

　酸化チタンを主原料とする光触媒は、光を当てることで化学反応を起こし、細菌や汚れを分解する。インフルエンザやノロウイルスなどのウイルス増殖を防ぎ実証はないが新型コロナへの効果も期待されている。

　この日は、能登町の施工業者が専用の機器を使って、光触媒の溶剤を座席シートのほか、手すりや車内のトイレなど二回に分けて念入りに噴霧していった。

　平日は全車両を動かしているため、一両編成で運行する土曜日に毎週、一両ずつ処理を施していく。観光列車「のと里山里海号」には、七月の運行再開前にすでに完了している。

　のと鉄道では、感染対策として全駅に消毒液を設置し、車内も定期的に換気しているほか、乗車時にはマスク着用も呼び掛けている。担当者は「安心して利用いただけるよう、引き続き感染防止対策の徹底に努めたい」と話した。（森本尚平）

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