いわき市の常磐病院などを運営するときわ会は２４日、新型コロナウイルス感染の第２波に備え、感染防止対策を講じた乗用車１台を導入した。同会によると、同様の車両は自治体などで利用されているが、民間事業所が導入するのは全国初という。
車両は小型ミニバンで、座席の前後をビニールシートで仕切っている。エアコンを改造して前の座席と後ろの座席の気圧を変えることで、空気が循環しないようにした。本来は３列シートだが前後の距離を保つため、２列目シートを外した。床も飛沫（ひまつ）を簡単に拭き取れるようにした。福島トヨペットが車両の「シエンタ」を改造し納車した。
ときわ会が運営する医療機関などでは約８００人の透析患者を診ている。患者の中には公共交通機関以外の移動手段を持たない人も多いという。透析患者などから新型コロナ感染が疑われる人が出た場合に、ＰＣＲ検査を実施している施設への移送などで車両を活用する予定。常磐病院の新村浩明院長は「病院からの搬送手段を確保できて安心している。第２波に備えていきたい」などと話した。
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June 25, 2020 at 06:53AM
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第２波に備え「感染者移送車両」導入 ときわ会、民間事業所初 - 福島民友
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